アニメは安ければもっと売れるんじゃね?
ちょー低予算のネタアニメである『いっしょにとれーにんぐ』がそこそこかなり売れてるらしい*1ってことは
- 値段が安価ならアニメはもっと売れる
- 時間は特に長い必要はない(コストをかける必要はない)
のかもしれない。
そういや『イブの時間』もそんな感じだけど、あちらの売れ行きはどうなんだろうか。シリーズ物で完結までの値段が高いようだとあまりうれしくないかも、とは思うのだけれど(パッケージが嵩張るし)。
そうそう、新作ではないけど期間限定で安価な名探偵コナンの売上も気になります。人気の黒の組織編だし、結構売れてたりするんでしょうか?*2
収録話数の工夫をしよう!
その昔『よみがえる空』が前後編を別ディスク収録になってて「こいつらはバカか?」と思ったものですが、先日発売になったDVD-BOXではちゃんと前後編は1枚のディスクになるようになっていました。最初からこうやって売れば良かったのにね。
最近の単体売りでは『とらドラ!』が素晴らしく、夏休み編なら3巻だし、文化祭編なら4巻だし、生徒会編なら5巻だし、クリスマス編なら6巻ってな感じで、DVD収録毎にちゃんと綺麗に分かれてるんですよ。
今までこんな風になってたアニメ作品ってほとんどないので*3ちゃんと計算して作ったのか偶然なのか分かりませんが*4、今後はもっとこういう買う側のことを考えた作品が増えて欲しいところ。
『とらドラ!』はたまたま全部買うくらい好きな作品だったけど、もしそれほど好きじゃなかったとしても会長と大河のガチバトルの巻だけは買ってたと思うし*5。
『DARKER THAN BLACK-黒の契約者』は3話収録にするのなら前後編じゃなくて3話構成にすべきだったと思うし、前後編なら4話収録にして欲しかったわけで。
DVD屋以外でも売ろう!
出版流通で販売しているOVAの売上はDVDパッケージとしての売上よりも良かったりするわけです。
今までは原作単行本にOVAが付いている形が多かったはずですが、関連作品の漫画版にOVAが付いている「電波的な彼女」とか、どちらかと言えばOVAにおまけ本が付いている「狼と香辛料狼と金の麦穂」とかが出始めたのが興味深いところ。
もしかすると今後は出版流通のOVAがもっと増えるのかもしれません。出版社的にも販売物を増やしたいみたいですし。
通常のOVAと比べると、
- 出版流通版のほうが安い(通常OVAなら5,000円〜7,000円のところ、出版流通なら3,000円前後+単行本の値段)
- 書店に平積みされるので、OVAより認知度が高い
- ただし、普通は予約販売のみなので、平積みすらされないかもしれない
- DVDの他に書籍が付いてくる(所有感は書籍のほうがディスクメディアより圧倒的に高い)
――という点が大きく違うので、どの要素が大きいのか分からないですけれど。
(いや、どれが欠けてもダメなのかもしれない)
そうそう、安価で販売といえばUMD版の売れ行きはどうなんでしょうね?
値段は手頃だし(確か2,000円くらい)、ゲームショップはDVD売り場よりは行く人が多いし、PSPを持っている学生には案外魅力的な気がするのですけれど。
もっとリリースが増えてもいいと思うんですけどね。
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