漫画・アニメに関する定点観測的なモノ。
(いつも載ってるグラフなので今更だけど)少年・少女誌は1996年をピークにほぼ同じような調子で減ってるけど、青年・レディスコミック誌は1999〜2000年と2009〜2010年に大きく減ってるのが気になるな。なんでだろ。
(グラフはこちら)
興味深かったのは電子書籍関連と新文芸・KADOKAWAの話かな。
電子書籍関連
「マンガワン」は相変わらず好調なようで、もうすぐ1千万ダウンロードいきそうだとか*1。「ジャンプ+」は650万くらいらしい。
「IT系が描き手を抱えることに不安」とあったけど、「comico」も結局『ReLIFE』のみだったように見えるし、杞憂な気もする(僕が知らないだけの可能性も高いけど)。まあ、このあたりは出版社が対応し始めてて出版系のネット漫画が好調なためかもしれない。
『ちいさいひと』が売れてたのがネット広告のおかげなのは知ってたけど、プロモーションしてたのは「まんが王国」だったとのこと(それが女性層に響いたらしい)*2。
電子書籍はサイト毎に読者層が違うのでそれぞれに合わせたアプローチが重要、というのは確かに。最近はストア側から販売企画を提案してくることが増えたそうで、これはいい傾向のような気がする。
(そういう意味ではネット民の意見は偏り過ぎてて全く参考にならないんだろうなと思う)
また女性向けは1話単位の販売が好調とのこと。このあたりは携帯コミックからの流れもあるのかもしれない。
新文芸・KADOKAWA
KADOKAWAの「新文芸」にまつわる話で興味深かったのは「ラノベに比べて欧米で売れている」という点。学生がメインだと欧米で売りにくいという話を昔読んだ気がするので、そういう意味では納得。
(欧米でも売れてると聞く『SAO』もあまり学生感がないしね)
「カクヨム」は割と好調とのことだけど、はてな民的な盛り上がりはあまりなかった気がするので意外だった(いや、はてな民的に盛り上がってないほうがいいのかも)。
*1:2017-04-15追記:アプリ内で1千万ダウンロード突破の告知があった。ちなみに600万ダウンロード突破は2016年6月だった模様。
*2:2017-04-15追記:「まんが王国」の取り組みについてのインタビュー