アニメビジエンスVol.13

 今までは定期購読を使ってたので、Vol.13が出てるのに気づくのが遅れてしまった。もう定期購読はやらないのかな?

パッケージについて

 冒頭記事に収入比率について触れてるのだけれど、

「パッケージ:配信:商品化(マーチャン):海外販売」の割合が、数年前時点では体感で「75:5:10:10」(略)。
 しかし現在の比率は「20:30:10:40」。

――と書いているにも関わらず、その直後に

(略)遠からず、配信や海外販売の割合がパッケージ収入と逆転する時代が訪れるであろう。

――とあるので文章が破綻している(現在の比率が正しければ、既に逆転している)。
 これは「現在の比率」が間違っているのか、誰も校正していないため変な文章になっているのか、どちらかなのだと思うけれど。
 また「海外の配信」が配信なのか海外販売のどちらなのかが気になるところ。上記の比率が正しければおそらく「海外販売」になるだろうけど*1、だとすれば国内配信がパッケージより大きい扱いになっている点が気になる。
(その意味でも「現在の比率が間違っている」可能性が相応にある気がしている)


 2016年のBD販売数量トップを見ると「バンダイ強え」という感じだけれど、実際にはアニプレックスも強いはずで、レーベルに関してまとめた記事が欲しいところ。
 ビジエンスではやらないだろうしアニメ系メディアでもそういった記事はやらないだろうから、個人ブログで誰かやってたりしないかな?*2
 売上を見るより*3、各レーベルの作品数(オリジナルと原作の別があるとなおよい)と各年の代表的な作品を並べるだけでも興味深いものになりそうなんだけど。
メディア芸術データベースに製作委員会の内訳情報もあるみたいではある)

音楽もの強し

 エイベックス第2制作課の話で興味深かったのは「音楽ものが強え」って点で、『ユーリ!!!』も音楽ものだという指摘は納得。新作の『エスカクロン』も音楽ものだそうで、総監督が『アイカツ!』スーパーバイザーだった水島精二さんという点でも期待できそう。
 他社も音楽ものは概ね好調に見えるので*4、今後もしばらくは音楽ものアニメが増えそうな気がします。
(そういや『君の名は。』もある意味音楽ものだった気もするし)


 それはそれとして、田中Pが「声優をゴリ押ししてるのは理由があるんだよ!」と力説してるのはよかった。
(田中Pが言ってるような理由で声優を選ぶのは、他では主に音響監督がやっていることだと思われるし、割と「監督が呼んだ」ケースも多いんじゃないかと思うけどね)

海外ネタ

 「Anime Now!」という海外向け新作情報サイトが始まってたのは知らんかった。日本でも新作情報を確認するのは大変だからなぁ。
(日本向けだとアニメスタイル/AV WatchGIGAZINE等各サイトでリストを作成してるけど)
 「中立性」について非常に気にしてるところが興味深い。


 Crunchrollの2016年第4四半期の人気作品は『ユーリ!!! on ICE』『DRIFTERS』『競女!!!!!!!!』だった模様。
 『競女』は海外でのアニメ人気が高かったようなので、原作漫画(の翻訳版)が売られてたのかはちょっと気になる。
原作でちょっと残念な話があったので)
 あとは『終末のイゼッタ』は主に米国で、『ブレイブウィッチーズ』が主に欧州で人気だったらしいのは地域特性なんでしょうかね。
(両方の地域でCrunchrollで配信してたかどうか分からなかったので、その関係かもしれないけど)

*1:中国向け配信の売上が大きい話はよく見るし。

*2:あるいははてな増田に期待か。

*3:正確なデータもなさそうだし、調べるのも大変そうなんで。

*4:バンダイが好調な理由の1つは『ラブライブ!』ですし。音楽もの作品について誰かまとめてないかな。