特別でないただの一日

 今回の新刊は久々に盛り上がりもあって面白かったです。
 学園祭はおいしいネタが多いので2冊くらいになるかと思ってたけれど、あっさりと1冊で終わったのが不満と言えば不満かな。おかげで紅薔薇姉妹以外の影が薄いですし。
 あとがきを読む限りでは、おいしいネタは積極的に避けて二次創作向けに残してくれた*1、と思えなくもないですけれど。


 可南子ちゃんの男嫌いの理由が解消された(?)ので、これで祐巳ちゃん争奪戦、もとい妹候補は瞳子ちゃんと可南子ちゃんでフィフティー・フィフティーというところでしょうか。今まで出ている材料ではどちらが妹になってもおかしくないし、どちらかが有利という気もしませんし*2
 普通に考えれば次巻は「どちらを妹にするか悩む祐巳ちゃん」&「妹をどうするか悩む由乃さん」あたりがメインになりそうではありますが、個人的にはそろそろ「白薔薇姉妹の波乱」が欲しい気もします。――落ち込んだ乃梨子ちゃんをなんとかしようと、瞳子ちゃんと可南子ちゃんが祐巳ちゃんに相談しに来るとか、どうかな?

*1:それどころか積極的にばらまいている気がします。柏木さんは誰のチケットを選んだのかとか、江利子さまの行動とか、瞳子ちゃんはもう1枚の食券をどうしたのかとかとか。

*2:もちろん第3の存在が明らかになる可能性も否定できませんが、いくら今野さんでもそこまではしないでしょう。