プロデューサー不在

 「日経Characters!」の第3号*1に「急がれる経営者マインドを持つプロデューサーの教育」という記事があり、大変興味深く読みました。「プロデューサーと名乗る者は、自分の仕事を勘違いしていないか?」と常々思っていたのですが、どうやらそれは僕の勘違いではなかったようです。


 記事中では特にプロデューサーの「会計責任」を強く訴え、またその責任を果たさないプロデューサーを強く非難していましたが、僕の身近にもそれを果たさない人々がいて、大いに迷惑しました。僕もとある会社でプロデューサー的な仕事を任されていて予算および会計の管理やスケジュールの管理をやってましたけど、自分一人がきちんとこなしていても(ついでに他の人の悪い部分も常々指摘していましたが)会社の状況はどんどん悪くなっていきましたから*2、全体の質をあげなければいけないという論調には賛同できます。


 他にも「コンプリーション・ポンド(完全保証)」の話とか「受託責任と会計責任」の話などは「やって当たり前」だと思っていたので、それらが実行されていない(らしい)話にはちょっとびっくりしました。
 本当にこういうプロデューサーばかりなら、僕がプロデューサーをやったほうがマシじゃないか、と思ったり思わなかったり*3

*1:いまごろ読んだのです……。目立つところで売ってないので、いつも買い忘れちゃう。

*2:最終的にその会社はなくなったわけですけど。

*3:思わないのには理由があって、日本のプロデューサーの場合はその人のもつ「コネ」が重要であり、「管理(マネジメント)」は全く重視されてない現状があるからです。マネジメントには自信があるのだけど、コネは全然ないですから。