舞台『あいたま』は凄くいい出来でした。

 『あいたま』の舞台があるよ!と友人から聞いて「絶対行く!」とチケット取ってもらったわけですよ。『あいたま』はアニメ化向きだしやんないかなーと以前から思ってたし、2.5次元舞台になってもいい感じになりそうな印象があったので。


 とはいえ観てみないとなぁ……と思いながら会場に向かったところ、ビックリするような場所だったわけですよ(苦笑)。今まで観た2.5次元舞台は割とちゃんとしたトコでしたし、それ以外の小劇場系の舞台も「それっぽい」小屋でしたし。
(だいたい地下のトコが多いので、ビル4階ってのは初めてだった)
 「こんなとこ…?」と思いながら客席に入るとステージもかなり狭い印象で「あれ? 出演者結構多いっぽいよね? 大丈夫なん?」とか思ってしまうわけですよ。


 上演が始まるとまずはオープニングソング+あいちゃんによるキャラ紹介。「初見の人にも分かりやすくていいな」と思いつつ「キャストはこんな感じなのかー」くらいの印象。とりあえずハマってそうなのは秋沢先生と久米さまかなぁ、みたいな?
(今から思うと、プロジェクターでキャラ紹介してるのはいいけど、キャストに映写が被ってるのが残念だったのかもしれません。スペースがあればちゃんとキャストと原作キャラが分かるような投影になってたんでは?と他の舞台を思い出してみたり。あるいはスポットを強めに当てればよかったのかもですが、割とフロントのライトは強めではなかった印象)


 本編が開始して「あいちゃん最初からトバしてるなぁ」「とまちゃんウゼえ(笑)」とか思いながら観ていうちにキャストとキャラと一致感がどんどん増していって違和感がなくなっていくんですね。このへんはキャラの紹介や関係性を序盤できっちり表現できてたのが巧かったんでは?と改めて思います。
(このへんは原作知らずに観た方の感想を知りたいところ)


 また、観ていくうちに「あれ、お話も意外に原作通りでは…!?」と気付いてちょっと驚いたんですね。
 いや、正直言って観る前は「原作は4コマだし、キャラやネタはともかくお話はオリジナルだろうな」的に思ってたんですよ。なのでちゃんと原作をガッツリと使って再構成してるのには「そうくるかっ!」的に関心しました。
 というか、たしかに原作のあの話はよかったしね!
(原作であれを読んだ時は「え、これで終わっちゃうのかな…?」と思ったくらいいい話でしたし。いや、原作ファンなら「ペンライトを振るシーンがある」ってことで想定すべきかもだけど、「オリジナルでしょ」って先入観があったもので…)


 再構成という意味では、キャラの登場も割と万遍ない感じだし個性も関係性も出してたのがよかった。
 あ、そういう意味では「序盤できっちり表現」だけじゃないですね。ほんとあいたまキャラがワイキャイいってる感じがトータルで出てた感じがよかったんですよねぇ。
(そういう意味ではこの構成をベースに劇場版が作れるんでは?とか思ったくらいです・笑)


 そんな感じで、もの凄く『あいたま』を感じられて、いい舞台だったなぁとしみじみ思いました。
 機会があればまた上演して欲しいところ(できればもうちょっと広めのトコで)。


(印象に残った細かい点とかは後日)