作品の「好き」を分解してみる。

 面白い作品より好きな作品のほうが売れる気がしたので、それじゃあ「好き」なのは作品のどの部分なのか考えてみることにした*1


 大ざっぱに作品の要素を分解すると、

  • キャラクター設定
  • 世界設定
  • 表現
  • 物語

――になるのかな?
 とりあえずそういう前提で、その中のどこが好きなのかを考えてみる。

キャラクター設定

 世の中(オタク文化)的には一番重要だとされている要素だけど、さらに分解すると、

  • デザイン/声優
  • 性格/信念(ポリシー)
  • 能力
  • (キャラクターの置かれている)状況
  • (他のキャラクターとの)関係
  • 履歴(経歴)

――に分けられるかな。もっとあるかもしれないけど、とりあえずはこんなところで。


 僕が好きなキャラクターを思い返してみると、たいていはその「状況」「関係」が好きなようだ。
 それ以外の点については、あまり気にしてないというか。好きなデザインや性格もあるはずだけど、それでそのキャラが好きになることはない――気がする。


 そういや「萌え」に関しては主にデザイン面で語られることが多いかな。あとは性格?

世界設定

 世の中的にはあまり気にされていないような気がしますが、さらに分解すると

  • 環境/社会(システム)
  • ルール
  • 組織/(キャラクター同士の)関係
  • ガジェット
  • 歴史

――に分けられるかな。


 僕が好きな作品は「社会」がちゃんとある(感じられるように描かれている)ことが多い――かもしれない。
 あとはキャラクターのところでも書いた「関係」。


 最近*2は「ルール」の明確な作品が増えてきた印象がある。このあたりは誰か研究してたりするかな?

表現

 表現をさらに分類するとこんな感じかな。

  • 作画/文体/演技
  • 台詞/会話
  • 演出/ネタ
  • テンポ/雰囲気

 これらについては上手・下手/よい・悪いで語られやすいけれど、実際には好き・嫌いなんじゃないかと思うことが多いです。


 僕はこれらの要素が好きでも、それだけでその「作品」が好きなることはない――たぶん。これらが好きなときは「作者」「スタッフ」を好きにはなるけどね*3


 あ、イラストに関しては、好きになるのはその表現が好きだからです。

物語

 物語についてはいまいちよくわからないけど、さらに分解すると

  • 構造
  • 構成
  • シチュエーション(状況)
  • ドラマ

――になるのかな。


 好きな作品はその「状況」が好きなことが多い。あとはやっぱり「ドラマ」的な盛り上がりね*4

*1:ちなみに面白いと思う理由は前に書いてる。

*2:おそらく2000年以降だと思うから、もう10年近く経ってるのね。だから「最近」ってのはあれな気もする。

*3:作者やスタッフが好きでも、その作品が好きになるとは限らないというか。

*4:ちなみに僕にとって「ドラマ」は、「葛藤と決断」です。一般的にはどうなんだろ。