クラブサンデーの1年を振り返る

 小学館のウェブ漫画としてクラブサンデーが始まってもうすぐ1周年なので、ちょっと振り返ってみる。

サイトについて

 当初は「有料になるんでは?」という雰囲気もあったけれど、結局は無料のまま続いています。まあ、知名度もアクセス数も少ないみたいですしね。
 『クロスゲーム』の最終回が公開された時はアクセス数が無茶苦茶増えたみたいなので、それで知った読者がある程度残ってくれるといいですね。


 更新が週2回というのは読むペースとしてはなかなか良い気がします。他は基本的に月に数回の更新なのですが、それだと読みに行くのを忘れて、そのまま読まなくなっちゃうんですよね。
 あと、1回の更新で5作品(うち読み切りが1〜2本)程度公開されるので、1作品くらいは好みの作品があるのが良いです。また5作品程度なら全部読んでみようかっていう気にもなります(これより多いと全部読むのはちょっとつらい気がします)。


 扱いとしては雑誌(超増刊号)のほうがウェブ(クラブサンデー)より格上みたいですが、単行本の売れ行きも雑誌連載のほうがウェブ連載より上みたいですからね。
 ウェブで売れ行きのよかった2作品(『銀塩少年』と『M・S DOLLS』)が雑誌に移籍して売上が伸びるのかが興味深いところ。

作品について

 1年もやってると当然新作が始まったり作品が終わったりするわけです。過去にコメントした作品を中心に振り返ってみます。


M・S DOLLS菅原健二
 「妄想でなにやるの?」→「妄想バトル!」→「バトルで何やるの?」→「妄想トーナメント大会!」と、小気味よく展開し、かといってトーナメントをダラダラ続けるでもなくスパッと終わり、超増刊号への移籍にあわせて新展開ですから、現在の超増刊/クラサンの中でも勢いがある作品の1つじゃないでしょうか。
(ちなみに現在は全話無料で読めます。……そういやいつまで無料公開なんだろ)


ポップコーンアバター(星野倖一郎)
 『ポップコーンアバター』についての感想は前にちょっと詳しく書いた
 打ち切り基準が単行本の売上げだとすればもしかすると厳しいのかもしれませんが、ビュー数は堅調みたいですのでもうちょっと続けて欲しいところ。


魔法行商人ロマ(倉薗紀彦)
 基本的には好きな作品なのですが、6月に

 ただ3話までで「大きな疑問」=ロマが欲望を集めている理由に対する「答え」を見せていないのはよろしくないですね。「次でライバルキャラを出して欲しい」と思ったのはそのためです(ライバルとの対比で「答え」を見せることができるから)。

――と書いた以降も「大きな疑問」の「答え」が見えないのはちょっとつらい。


超弩級少女4946東毅
 こちらも好きではあるのですが、何かもうひとつもの足りないんですよね。。。
 まなちゃんの過去(正体)とかマコトの秘密っぽい要素が提示されてて、そのあたりはいいのですけれど。


夏草ホームベース(平手将之)
 残念ながら打ち切り。しかもラスト数話は単行本未収録という、なかなか厳しい結果に。
 以前「ポイントになりそうなのは野球部の3人目でしょうかね」と書きましたけど、うーん、やっぱ3人目は当初の予定通り女の子のほうがよかったんじゃないかなー、と今なら言えます。
 ちなみに単行本は2話分を描き下ろし+最終話を微調整してて、ちゃんと完結させてて素晴らしいです。
 次回作は……また昔みたいなシュールギャグには戻らないかなぁ。他誌で『イカ娘』とかウケてるみたいですし。


――とまあ、単行本を買って応援していた作品はこんな感じ。
 単行本は買ってなかったけど好きな作品で、打ち切られたり超増刊から脱落した作品は『サムライナンバー11』(野田宏)と『UNDEAD』(寺島将司)。ごめんなさい。


 途中から始まった作品で単行本を買って応援しようかなと思っているのは『ムシブギョー』(福田宏)と『イエロードラゴンがあらわれた!』(田村光久)の予定です(どちらも4月に1巻が発売)。
 『ムシブギョー』は最近の展開がちょっと単調なのが気になるところ。
 『イエロードラゴンがあらわれた!』は最初どうかなと思ってたのだけど、ルッコラが出てから面白くなってきました――あれ、ひょっとしてルッコラは1巻に出てないのか? だとしたらちょっと残念。


 『DCD』(田口ケンジ)は好きだけど多分単行本は買いません。ごめんなさい。
 ビュー数が他よりかなり多いみたいなので僕が買わなくても大丈夫だとは思うのですが……。