「疑問と答えの連鎖」からサンデー超増刊/クラブサンデーの作品をチェックする

 先日感想を書いたので、ちょっと振り返ってみるか。
(読み返しながらではないので、細かい部分は忘れちゃってますが……)


 その前に。
 サンデー本誌の『神のみぞ知るセカイ』は

  • 大きな疑問 → 「駆け魂」を捕まえないと死んじゃうので頑張って集める
  • 小さな疑問 → 捕まえるには女の子を攻略、エルシィ以外にも悪魔はいるよ、etc.
  • 次が見たい → 次のヒロインはどんな娘?
  • 続きが気になる → そのヒロインをどうやって攻略するの?
  • もう一度 → 気に入ったヒロインはもう一度出てきて欲しい

――という感じになってて、ちゃんと面白く感じるようになっているなあと思いました。
 答えの提示の仕方としても、1つのシリーズが短かったり間にインターミッションがあったりすることで上手く調整できてるんじゃないのかな。
(ここに書かなかったよさもありますが、分かりやすいところはこの辺かなと)

超増刊

魔法行商人ロマ(倉薗紀彦)
 第1話の「疑問と答えの連鎖」は見事で、次(2話)が気になった。その後もその話数での「疑問と答えの連鎖」については上手いと思います。
 ただ3話までで「大きな疑問」=ロマが欲望を集めている理由に対する「答え」を見せていないのはよろしくないですね。「次でライバルキャラを出して欲しい」と思ったのはそのためです(ライバルとの対比で「答え」を見せることができるから)。


超弩級少女4946東毅
 3話の最後で恋人宣言をしたことで、そういう方向に話が進むんだろうなと予想できたのはよかった(続きが気になる展開なので)。
 ただ、こちらも「大きな疑問」=巨大少女の存在理由に対する「答え」が出てきていないので、出し惜しみせずにさっさと提示して欲しいところ(におわす程度でいいので)。


タッコク!!!福地翼
 「大きな疑問」=カコとガクの恋愛が卓球告白法で阻止されてることと、それに対する「答え」はきちんと提示されていたのはよかったけど、それだけでは(1、2話までは)「次」が全然気にならなかった。
 ところが3話(4告目、5告目)で変態キャラを出してきて、「今後はこういうキャラが次々出てくるよ!」ってのが提示されて、俄然「次」が楽しみになりました。
 この辺はさすが福地翼!って感じです。

クラブサンデー

M・S DOLLS菅原健二
 2話で「妄想バトル」を持ってきたことで、「大きな疑問」=妄想少女が出てきたのはいいけど、で、どうするの?――に対する答えと、「次」に出てくるキャラが気になる構成になっていたので、いいんじゃないでしょうか。
(ただし「この妄想少女は後々どうなるの?」という大きな疑問は残ってるので、これはそのうち少しずつ見せて欲しいところ)


夏草ホームベース(平手将之)
 ラブコメの定番である三角関係は「続きが気になる」し、徐々にちゃんとした野球部になっていくんだろうと思われる展開で「大きな疑問」と「その答え」を出しているし、「次」に野球部を作るための障害はなんだろうと思わせるし、ここまではかなり上手く作られてるんじゃないでしょうか。
(ポイントになりそうなのは野球部の3人目でしょうかね)


ポップコーンアバター(星野倖一郎)
 「大きな疑問」と「その答え」は神と悪魔の対決ということで提示されてるので問題なし。ただそれだけだと「次」が気にならないわけですが、予告編に「学校への登校」が提示されたおかげで「不登校の理由」とか「チアガールの理由」とかが判明しそうなので、3話は面白くなりそうだと思いました。
(なので、3話でこの辺がちゃんと消化されているかどうかで評価が変わるでしょう)


 ――ってな感じかな。これに同意していただける方がいるかは分かりませんが、僕が「この辺の作品が面白い/面白くなりそう」だと思った理由はたぶんこのへんです。
 そうそう、前に上げてないので書かないけど、3話まで読んだ感じでは『サムライナンバー11』(野田宏)も面白くなりそうです。