遅ればせながら『マイマイ新子と千年の魔法』を観てきました。
まあ、なんというか、お客が入らなかったのは納得。『アリーテ姫』を観たときも「こりゃ売れないだろうなぁ」と思いましたが、『マイマイ新子』は『アリーテ姫』以上に売れない作風になってた印象です。これならまだ『アリーテ姫』のほうが素直に楽しめました*1。
作品の出来は大変よかったとは思うのだけれど*2、なんというか、観ていて「楽しくない」感じですから。これじゃあお客は来ないよなぁ、と。
『千年の魔法』なんて付いてるからもっとファンタジックなものを予想してたのに*3、ものすごくリアルな作風でしたし。しかもイヤな部分が特にリアルな感じで、盛り上がる部分も基本的にマイナス方面ですし……。
監督のインタビューとか宣伝会議の記事を読んだら「なんだか分からないけど泣いた人が多かったらしい」と書かれていて、それについてはちょっと分かる気がします――というのは、『マイマイ新子』は子供の頃のイヤな記憶をもの凄い勢いで思い出させるから。新子や貴伊子たちが「やっちゃった」感のある事をするたびに「うわぁ……」と何とも言えない気分になりましたし。なんというか、トラウマを刺激する作品だったのは確かです。
――とか書くと『マイマイ新子』のファンに怒られそうですが。