小林めぐみはデビューからしばらくは全部読んでいたのですが、10年くらい前の一時期小説をほとんど読まなくなって以来読まなくなってたんですね。で、何ヶ月か前にハヤカワで新刊が出ていたのを見かけて気になったので買ったんだけど、積読にしていたのをようやく読了。
相変わらず面白いですな*1。
『回帰祭』の簡素な感想としては。
「おお、小林めぐみは相変わらずこんな作風か。ラノベレーベルじゃ売れないだろうなぁ」とか思いながら読み進めていて、「ミステリチックなのは富士見ミステリ文庫で書いてたせいか? 前からこんな感じだっけ?」とか思いつつ、最後まで楽しく読みました。
ただ、ラストは教授で締めたほうがよかったんじゃないのかなぁ。読者に余地を残したのかもしれないけど、あの構成だと十中八九*****でしょ、きっと。だったらラストは教授に語らせるべきだろう、と。
いやま、「そのへんは読者のご想像にお任せします」ってのは分かりますけどね。
でもあれだと据わりが悪くて仕方がないので、そのうちエピローグを勝手に書いて配布しようかと思ってます(笑)。
*1:相変わらず売れてないみたいだけど。今から読み返すなら何がいいんだろ? それにしても結婚されててお子さんもいるという話を知って、同世代なんでそりゃそうだとは思うけど、感慨深いです。