確かに『true tears』の冬の情景は素晴らしい。けど、僕はもっと上を求めてる。

 冬が深くなるにつれて色を消してゆく(本編では6話から8話にかけてですね)、雪国特有の彩度と光の変化を、この作品では是非とも背景美術で表現して欲しかった。色数も減るわけだし、美術も簡単だと考えてはいけないですよ。彩度を抑えた日本的な自然物の美しい背景美術には、なかなかお目にかかれないのです。理由は、よく、解りません。

#05 冬の情景を描く

 『true tears』の美術はいいねえ、と思って観ているんだけれど*1、でもまだ物足りないんですよね。雪国の冬としては。
 登場人物の彩度が高いのが悪いのかなーとか、夜景での明るさが足りないんじゃね?とか、あるいは雪の固さが足りないとか*2、冬の日本海はあんなもんじゃないだろとか、まあ色々思い当たる点はあるのですけれど。高望みしすぎですかそうですか。


 それでも僕が知ってるアニメの中では一番いい冬の雪国の描写だと思います――そもそも冬の雪国が舞台のアニメが少ないってのはありますが。今期は『ペルソナ』も冬の雪国で、デジタル化のおかげでようやくアニメでも雪の描写が出来るようになったのかな、なんて思ったりもしますけれど*3

*1:特に屋内の描写は。

*2:まだ根雪になる時期じゃないのかもしれんけど。んでも日中に溶けた雪が明け方に凍ってる描写とかは欲しいよなあ。

*3:雨や雪の表現はデジタル化で本当によくなったと思う。そういうネタをアニメスタイルで採り上げてくれないかなあ。