そういやクラブサンデーを始める前に、少年サンデーは新人の投稿作品をウェブで公開していましたね。
しかも新人の読切をまとめてオンデマンド出版もしてるのですが、これが異常に安い。四六判・180p弱で500円(+税)だったりするから、ほぼ普通の単行本と同じ値段。
同じくコミックパークで販売しているオンデマンド単行本は四六判・200p弱で900円(+税)程度ですから、投稿作品に印税が発生しなかったとしても安すぎるので*1、ほぼ原価で経費は持ち出しみたいな感じなのかもしれません。
……というか、本当に原価が500円くらいなのだとしたら、数さえ出れば経費や印税込みで700円くらいでオンデマンド出版できるのかも、とかちょっと思った。今の900円って設定はちょっと高い気がするけど、700円ならアリかもしれない(ちなみに600円なら高めな単行本とほぼ一緒)。
それはそれとして。
作家名を見ると今でも活躍してる方の名前が結構あるので、適当に並べてみよう。
ちなみにどれも下記URLで今でも読めます。
http://www.comicpark.net/sunday/
- 田村光久『ハルのアメ』(2003年8月期 佳作)
→『イエロードラゴンがあらわれた!』
随分作風が変わった印象ですが、今のほうが好みです。
(『妖逆門』は特に印象に残ってませんし……)
- 北原勇希『リソウル』(2004年2月期 努力賞)
→バーニングブラッド賞2位
なぜか原作付きに。今ならサンデーに戻ってもチャンスがありそうな気もするのですが。
- あづち涼『大江戸快速飛脚便』(2004年3・4月期 佳作)
→『そふてにっ』
こちらはコミックBLADEで連載を勝ち取れたようでなにより。
『そふてにっ』はどこかで見たような絵だと思ってたけど、本当に見たことあったのだなぁ。
- 斉藤尚武『満月と狼』(2004年5月期 佳作)
→月ジャン新人漫画賞(2007年3月号)
現在は週刊少年ジャンプらしいです。
- 険持ちよ『風のカラム』(2004年7月期 佳作)
→『怪体真書Ø』
最近少年サンデーで連載が始まりました。
- 飯沼深弥子『サイの河原』(2004年8月期 佳作)
→『いつわりびと◆空◆』(飯沼ゆうき)
最近少年サンデーからクラブサンデーに移ってきました。
- 後藤隼平『僕は君が好き』(2004年9・10月期 佳作)
→『銀塩少年』
この頃から写真もの。ある意味凄い。
最近クラブサンデーから超増刊号へ移動。
- 森田滋『満月の日は血に染まる』(2005年2月期 佳作)
→『飛ぶがごとく』(クラサン読切)
まだ続けているのかな?
- 高藤カヲル『マベナ刑務所』(2005年8月期 佳作)
→『十六夜』
同人活動で続けている……ようなのですが、インディーズで電子出版されてる?みたいです。
わりと好きな作風だった記憶があるのだけれど。もうサンデーには戻ってこないのかなぁ。
- 田口ケンジ『DEAD TURN』(2005年11月期 佳作)
- 萬屋不死身之介『あっくんとおばあちゃん』(2006年5月期 佳作)
→『小学ににゃんせい』
少年サンデーでは数少ないギャグ漫画の戦力。
- 平手将之『新世界より!!』(2006年6月期 努力賞)
→『夏草ベースボール』
あれ、こんなに最近だったのか。もっと前からいるような気がしてた。
ともあれ、次回作はもっとギャグ寄りで、ひとつ。
- 高田康太郎『ポテトシくんのユウウツ』(2006年9・10月期 佳作)
→『ハレルヤオーバードライブ!』
ゲッサンで連載開始。
意外に最近だったのね。
- 加藤ヒロノリ『DESPERADO』(2007年3・4月期 佳作)
→グループSNE
わりと珍しい?
- 磯西仁『蝋燭師 弔』(2007年5月期 佳作)
→『薬女』(クラサン読切)
むちゃくちゃ上手くなってるなぁ。
- 高村律欧『nighty-night』(2007年11月期 佳作)
→『ハガネ騒動』(クラサン読切)
ガガガ文庫でイラストも描いてるみたい。
- なつみん『おやじキャッチャー 他2本』(2008年2月期 佳作)
→『やおよろっ!』
速攻で少年サンデー本誌に連載し、速攻でクラブサンデーに移籍した。これで超増刊に移籍すれば凄いのに……*2。
- 猫砂一平『REDBOOK COOKING』(2008年6月期 佳作)
→『末代まで!』
→『ぶっとべ! フィーエルヤッペン部』(クラサン読切)
漫画より先にラノベ作家としてデビュー。もちろんイラストも本人。
是非とも漫画の連載も目指して欲しいところ。
(読切はまだ何本か読めるはずだけど、とりあえずこれを)
――名前が変わっていたり検索で引っかからなくて漏れていたり、たまたま同姓同名で間違っているかもしれませんけれど。
なんだかんだで年に数人は残っているもんですな。連載持ちはどうしても少なくなってしまいますが。