ベイズ理論

 ベイズ理論は脳の働きを非常によくシミュレートしている、と思う。少なくとも養老孟司さんの本を読む限りでは、脳はベイズ理論と同様に動いているように見える。
 ベイズ理論と脳の違いは、「自動で学習する」部分と「自動でパターン(要素)を抽出する」部分かな。
 もっとも、ヒトの脳も学習するには他人の教えが(ある程度までは)必要だから、そこは「赤ん坊に教える」のと同じだと思おう。とすれば問題は「パターンの抽出」だ。これがかなり難しいように思われる。


 現在スパムフィルタによく応用されているのは、「学習の基準」が明確であり、「パターン(要素)の抽出」が簡単だからだろう。とりあえず今のところは単語をピックアップする程度で充分に機能する*1。そのうち単語の前後関係も使うかもしれないけどさ*2
 同じ理由でかな漢字変換にも応用できそうですが、使っているIMEはないんでしょうかね?


 もっとも、僕はベイズ理論をきちんと勉強したことはないので、上記の印象が正しいのか分からなかったりするのですが、ちゃんと勉強しようにも参考書が高いので躊躇しています。誰かおごってくれないかな〜。
 でも上記の印象が正しいなら、勉強すべきはベイズ理論よりもパターン抽出だったりするのですけどね。

*1:日本語はその点で多少面倒だけど、形態素解析なんてしなくて済む方法もある

*2:高機能なものだと使ってるかもしれないけどね。