1980年代のファンタジーブームについてちょっと確認してみると、
- 少年漫画
- 洋画
- コナン・ザ・グレート(1982年)
- ダーククリスタル(1983年)
- ネバーエンディング・ストーリー(1985年)
- ウィロー(1988年)
- アニメ
- アーケードゲーム
- ファミコン
- ワルキューレの冒険(1986年)
- ドラゴンクエスト(1986年)
- ゼルダの伝説(1986年)
- ドラゴンクエストII(1987年)
- リンクの冒険(1987年)
- ファイナルファンタジー(1987年)
- ドラゴンクエストIII(1988年)
- ファイナルファンタジーII(1988年)
――あたりになるのかな? これだけだとブームとしては弱すぎる感じに見えます。
(そういやナムコは積極的にファンタジー設定のゲームを出してたなぁ)
実際にはパソコンゲームやTRPG、ゲームブックに数多くファンタジー設定の作品が出たので一部で「ブーム」と認識されてたんじゃないかな。
(実際、パソコンゲームやTPRGのルールでもSF設定のものが先に出ていた印象があります)
何しろ昔はSFやオカルト設定の作品はそれなりにあったけど、ファンタジー設定の作品は(少年向けには)本当に少なかったので。
ちなみに、少女向け作品ではファンタジー設定の作品はそれなりにあったことを考えると少年(男性)から見た時に「ファンタジーブーム」だった、という事なんだと思います。
以下、思いついたものを年代順に:
(パソコンのRPGは山ほど出ていたので、抜けているものが沢山あります。また、年代は適当に調べたので間違ってるかも)
D&Dのコンパニオン/マスター/イモータルも1980年代に翻訳されていたと思うけれど、何年だったかは不明。『RPGマガジン』は1990年でした。
こうして振り返ると『幻想世界の住人たち』みたいな解説本が出てヒットしていたのですから、1988年頃は確かに「ブーム」だったと言っていいのかもしれません。同年にはエロゲーも出てるくらいですし。
追記(2014-04-17)
ゲームブックについては不完全ゲームブックリストというページを見つけたので、「ものたりない!」という方はそちらを参照していただければと。
読んでみて忘れてた記憶を色々思い出したり。というか当時は相当買ってたなぁ。お気に入りは鈴木直人さんの作品だった記憶。
それにしてもゲームブックは何で知ったのかが思い出せない……。「ファイティングファンタジー」とかに手を出す前に西東社のゲームブック(だったと思う)がパソコンショップの書籍コーナーにあったのは憶えてるんだけど、それを見たときはそんなに興味を持たなかった気がするし。
ロードス島戦記(リプレイ)でTRPGを知ってD&Dのボックスをあちこち探し回った気がするけど……ああ、そのときにウォーロックの広告にあったお店を探した気がするので当時買ってたはず。そうなるとウォーロックを知った経緯が謎だな……。たまたま書店で見かけた可能性がゼロではないけど、あれを偶然見つけてしかも購入する気はしないんだよなぁ。
そうそう、すっかり忘れてましたが当時ブームになってた『モンスターメーカー』を追加しました。念のために書いておくと、TCGではないカードゲームです。
こちらも1988年だったので、バリエーションを考えると1988年頃は(局所的に)ファンタジーブームだったのは間違いなさそうな気がします。
(ちくま文庫でそれ系のものが積極的に刊行されてた気もするんだけど、こちらは確認していません)
追記(2014-04-28)
『聖戦士ダンバイン』を入れてなかったのは「ちょっと違うかな?」と思ったからなのですが、そんなこと言ったら『レダ』や『ヴァリス』も「ちょっと違う」ので、追加しておきました。
(ちなみにその2つを入れていたのはビキニ・アーマーの代表作だと思ったから)
『ネットワーク戦士』もちょっと毛色の違う作品ですし単行本は1991年なのですが、連載は1986年であり、当時としてはそうとう珍しい作品だと思うので追加しました。
また、当時は大好きだったのにすっかり忘れてしまっていた黒田幸弘さんのことを思い出したので、そのあたりを追加しておきました。まあ、好きだったのはファンタジー関連よりもボードゲームとかのほうなのですが。
追記(2014-07-14)
コメントでD&Dのコンパニオンセットとマスターセットの発売時期を教えてもらったので、追加しました。
それにしてもイモータルセットの日本語版が出てなかったとは……。先輩が買ってきたルールブックをみんなで笑いながら読んでた記憶があるんだけど、あれは英語版だったか(苦笑)。
(英語は苦手だったからてっきり日本語版を読んでたものとばかり)
あー、「タリスマン」の英語版拡張キットを買ったような気もするから、苦手でも読んでたんだな、いちおう。
追記(2016-02-01)
b:id:cider_kondo
ゲームブックは自分の場合は本屋の店頭で見た『きみならどうする?』→ベーマガのペーパーアドベンチャー→本屋の店頭で見た朝日ソノラマ→社会思想社、みたいな流れだった記憶
ああっ、ベーマガのペーパーアドベンチャーの事はすっかり忘れてた!
1984年から掲載とのことなので、最初に存在を知ったのはほぼ間違いなくこれですね。
記事中にゲームブックの紹介とかあったのかなぁ(『トルアーガの塔』なら紹介されてても不思議じゃない気がするけど。他はどうだろ?)。
ファイティング・ファンタジーのリリース順を見ると1985年中に手を出してた気がするけど(『サソリ沼の迷路』はまだ出てなかった、はず)、だとすればコンプティーク(グループSNE)の前っぽい。
あ、ゲームブック版『ゼビウス』が1985年12月なので、そのあたりでベーマガで紹介→ゲームブック購入の可能性はありそう(この頃のベーマガを調べると何か分かりそうだ)。