虚実が入り乱れる作品だったので舞台でどう表現するのかと思っていたのですが、いやまあ実に見事に虚実を表現していました。素晴らしい。
5人のキャストが入れ替わりでいろんな役をするのですが、基本的には「持ってる(身に着けている)もの」で何の役をしてるのかを示していて、非常にメタ度が高いというかアニメ・漫画的なんですよ*1。そしてそれでキャラが充分に表現できてるし、途中でちゃんとネタにもしていて、いい感じなんですよ。例えばラスト付近に「シャッフルシーン」があるのですが、そこでは客席のリクエストで5人がそれぞれの役をやる、なんてことをしてたりします*2。
キャラクターを示す小道具以外は全て椅子+パントマイム+効果音で表現をしてるわけですが、観てると「ああ、これはあのシーンだ」って分かるんですよ。『千年女優』の特徴の1つである「走る千代子」もちゃんとやってるし、原作の再現度は大変高かったです。
BGMや主題歌も非常にカッコよく原作に合っていて、「あれ、元々この曲だったっけ?」とか思っちゃうくらいよかったです*3。
アンサンブル的にキャストが踊るシーンや声を重ねるシーンも印象的で、5人しかいないのにミュージカルを観てるかのような錯覚もしましたし。
東京で再演があるならもう一度行きたいと思ってます。
ところで「なんでこれ知ったの?」と同行した友人に聞かれて、自分でも「そういやなんで?」と思って確認したところ、b:id:a_matsumotoさんのブックマークで知ったのでした。……「お、見たい。」と書かれてたけど、b:id:a_matsumotoさんは行かれたのかな?
オフィシャルサイトはこちらになります。
4月に福岡公演と、5月に大阪で凱旋公演がありますので、行けそうな人は是非に!
関連動画
YouTubeに告知ムービーがアップされてました。
公演後のダンスパフォーマンスも素晴らしいです。
こちらは劇中歌単体。
2年前の告知。当時は東京公演がなかったのかな? だったら公演に気付かなかったのも仕方ないか。。。