気が向いて『ふたりはプリキュア』BLACK-BOXを買ったのはいいんですが、しばらくは積んだままにしちゃうんだろうなーとか思っていたんですよ。そしたら知り合いが「プリキュアって初代から『伝説の戦士』だったっけ?」とか言ってたので、仕方なくそれを確認するために観始めたら、これがまた面白くて最後(28話)まで観ることに*1。
でまあ観ながら「ああ、こうだったこうだった」とか思うわけですが、記憶に残ってる印象とは結構違うんですよ。
例えばキャラデザは改めて見ると結構幼い感じがするんですよね*2。見返す前の印象ではもっと中学生っぽかったけど、作画によっては『ハートキャッチ』よりも幼い(小学生っぽい)感じになったりする。
ギャグやコメディも「こんなに多かったっけ?」とか思うくらい、ギャグやコメディ描写をしつこくやってる。
お話も基本的には学園や家族の周囲でのみ展開してるんですよ。いわゆるゲストキャラは滅多に出てこないし、出てきたとしても同じ学園の生徒で「全くの他人」は出てこない。そういう意味では非常に「学園モノ」してて驚きました。
アクション作画がそんなにはよくないのは想像通りだったけど*3、それでも「アクションしてた」印象が強いのは痛さを感じる戦闘だったからだと改めて思いました。
そもそもザケンナーとはほとんど戦ってなくて、基本的には幹部キャラとばかり戦ってるわけですよ。2クールで5人の幹部とラスボスを倒してるくらいなので、当然それだけでも普通より幹部との戦いが多いわけです。加えてザコ敵のザケンナー単体との戦いがほとんどなくて、基本は幹部+ザケンナーとの戦いだったりするし、ザケンナーと戦うときも1体じゃなかったりする。だから戦闘は基本的に苦戦してる時のほうが多いし、マーブルスクリューでも簡単には倒せなかったりもする。
そういう展開だったからこそ「ガチバトルやってたなぁ」という印象があったんだと思います。『ハートキャッチ』も「バトルやってた」印象だけど、方向性は全然違うといいますか*4。だから以前「ハートキャッチなプリキュアは意外に原点回帰かも」とか思ったのは、ハズした感想だったなと思いました。
シリーズ構成としても、半年で幹部キャラ5人+ラスボスとの戦いがあっただけじゃなく、8話までお互いを名前では呼ばないとか、プリキュアに変装するクラスメイトが出てくるとか(ちゃんと前の話数で伏線あるし!)、あるいは敵が味方(ほのか)に化けるとか、敵幹部が改心しそうになるけど結局倒すことになるとか*5、結構盛りだくさんなんですよね。
――というわけで、意外にもほとんど退屈せずに28話を一気に視聴してしまったのでした。好きな作品だったけど思い出補正が強いかと思ってたけど、全然そんなことなかったです*6。
後半の展開もほとんど忘れてますので、実は後半の展開はイマイチだったかも? とか思いつつ、WHITE-BOXのほうも楽しみにしています。