『こわれかけのオルゴール』はなかなか自主制作アニメらしくでいい出来でした。

 コミケの直前に存在を知って*1「こりゃ買わなくちゃ」と思ったわけですよ。理由は希有馬さんと同じで「同人でアニメ作るような酔狂は応援しなくちゃ」って思うから*2


 本編については「ものすごく自主制作っぽい!」というのが一緒に本編を観た友人と一致した感想。
 何をもって「自主制作っぽい」と思ったかを説明するのは難しいのですが、なんというかお話が自主制作の上映会にありそうというか、コミティア的というか、そんな感じがしたんですね。
 商業作品では絶対に外せない要素をあえて外しているというか。


 背景美術が滅茶苦茶よくて、そこは自主制作っぽくなかった(笑)。というか、あそこまで気合いの入った美術は商業作品でもそう多くないんじゃないかな? とか思ったくらい。
 ……あ、いや、自主制作が「一点豪華主義」であるなら*3、この作品の「一点豪華」は間違いなく背景ですね。
 あと、キャラ以外の動画がきちんとしてたのが自主制作っぽくなかったかな*4

*1:なんで知ったのかが思い出せない……。『ゆとりちゃん』からかと思ったけど、履歴を見たら『こわれかけのオルゴール』のほうが先だった。

*2:僕を同人アニメに引き込んだ先輩に「制作スタッフはプロらしいけど」という話をしたら「それを同人と言うのはちょっと……」とか言ってたけど。そんなこと言ったらプロ漫画家が出す同人誌とか、ねえ。

*3:自主制作アニメはアクション作画が「一点豪華」なケースが多い気がする。

*4:そういう部分の作画は描いてて楽しくないので、自主制作だと手を抜きがちだから。