猫砂一平に憧れる。
たぶん僕が学生の頃に「なりたかった自分」があったとすれば、それは間違いなく猫砂一平ですね。いやいや、ほんと。
小説が書けて漫画が描けて*1プログラムが書ける*2んだもの。どれか2つができる人は案外見かけるけど(それはそれで凄いと思うけど)、3つともちゃんとできてる人はなかなかいない*3。
作られる作品も割と僕好みですしね。
『末代まで!』の巻末には「森の木陰で核融合」の楽譜まで掲載されてますから*4、いやほんと凄いです。憧れますなあ。
それはそれとして小説デビュー作の『末代まで!』ですが、いやあ、ピンポイントなネタがたまらなく好き。λ式なんて出てくるから結界はlispで構築するものと思ってたらXXXXだし*5。
ほかにも超有名なアレが実はチューリングマシンだったとか、小ネタにいちいち引っかかりそうな知り合いには是非ともお勧めしたいところ。
お話の構成としても、最初に読んでて引っかかるトコが後でちゃんと上手く説明されてて*6、読み返すとまた違った印象があって楽しいです。
ちなみに僕はイラストをあまり気にしないタチなので巻頭のカラー漫画は読み終わってから読んだのですが、あれはあとで読んだほうが面白いような気がしたのですが、どうでしょう?
(小説のネタと平行してるネタだったので。最初にあれを読んでもあんま気にならないのかな?)
ちなみに『ベン・トー』や『邪神大沼』が好きな人なら『末代まで!』も気に入ると思いますのでオススメです*7。
このへんが僕の最近のお気に入りってこともありますが、コミカルなタッチとかネタの展開の仕方とか、どこか通じるものがあるように感じましたので*8。作品そのものは別に似てるわけでもないんですけどね。