『サマーウォーズ』を観るくらいなら『デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム！』を観るべきだ。

　『サマーウォーズ』は『ぼくらのウォーゲーム！』の焼き直しだときいて期待して観に行ったのですが、はっきり言って比較するのが失礼なくらい『ぼくらのウォーゲーム！』のほうが面白いです。それくらい『サマーウォーズ』は残念な出来でした。たぶん細田守監督作品で一番面白くないんじゃないかな。

　そんなわけで『サマーウォーズ』（の特にネット内の表現）が気に入ったのなら是非とも『ぼくらのウォーゲーム』を観るべきです。レンタルとかあるし、もちろん買ってもいい。

　本編の感想としては……「カズマって女の子にしたほうがよかったんじゃね？」。
　メインの声優が残念なのは仕方ないし、カズマの声がどう聞いても女の子にしか聞こえないのはしょうがないけど、だったら女の子にしとけばよかったのに。カズマは女の子でも成立するし、そっちのほうが絶対面白くなったでしょ？　なんでそうしなかったのか不思議。
（あとはツッコミどころしかなくて。それにしても「こいこい」のルール知ってる人ってほんと少ないのね……。ありゃおかしいだろというか、あれなら麻雀でやったほうが盛り上がったのに、とか思った。田舎だから花札にしたんだろうし、対戦ということでこいこいにしたんだろうけど。でも本当の花札は５〜６人くらいでやるものですよ？*1）

　それはそれとして。
　「細田守監督は長編の構成が苦手なんじゃないの？」とか６年前に思っていたわけですが、それが実証されたような内容でした。
　まあ『オマツリ男爵と秘密の島』の時もダメダメじゃん！と思ったんだけどさ。『時をかける少女』が割とよかったのは偶然であって、この調子だと今後の映画も期待できないんじゃないのかなー。あるいはちゃんと脚本の書ける人を捕まえるか。

　作画については直前に『青い花』を観てたせいもあってもの足りなかったですし。
（田中宏紀の『青い花』の仕事はもっと評価されるべき。『咲-Saki-』のあれも凄かったけど。というかほんとあちこちで名前を見るくらい沢山仕事してますよね……）

*1:だから親戚が集まる時にやるわけだし。