『映画は撮ったことがない』脚本編(pp.118-131)

 『映画は撮ったことがない』を読んでいて思ったことなどのメモ:


 大目標がないと迷走ずるとか、やりたいことを取り合えず全部突っ込んでおく、というのはなんとなく分かる。
 突っ込んだものは刈り込んで形にしていくわけだけれど。「なかったものを付け足す」より「あるものを削る」ほうがいい気がしている。
(これは趣味の問題かもしれないけれど)


 「構造」が大事、というのは分かる。自分で考えてそういうモノを作ったことはないけれど。次に何か作る機会があればちゃんと考えたほうがいいな、とは思った*1
 「構成」については考えてたかな。うまくいっていたかどうかはともかく。


 「バック・ストーリー」があるとキャラクターの行動に一貫性が出てくるってのは分かる。1人で書いているならともかく、複数人で書く場合はこれがないと統一が取れなくなるでしょうね。
 事前に作るのは大変だけど。その点確かに連載作品は徐々に作っていけるからいいよね*2


 「現実世界と繋がっている感じが大事」ってのは分かる。僕がセカイ系の作品に興味がないのはそれゆえですし。
私小説も好きじゃないしなあ)

*1:バスカッシュ!』に足りないのはこれでしょ。妹をはじめ、各キャラが「実はこんなことを考えてる」ってのは視聴者には提示しておくべき。それが分からないと感情移入もできないし、ハラハラもしない。

*2:漫画や小説は1人で作ってるからなくてもブレないし、連載を重ねるうちにバック・ストーリーが表に出てきているだけ、なんだろうけれど。