とらドラ!とドラマ性

 とらドラ!の9巻をようやく読む。
 いやあ、お約束な展開だけど盛り上がってるなー。このままプチ家出ないし駆け落ちしそうな展開ですが。そこまで素直(ストレート)にやるのかはちょっと分からない。
 あと1巻(長くても2巻)で完結しそう――というか、完結しないで引き延ばされるのはイヤだなあ。アニメの放映と同時に完結すれば美しくていいのに。これで原作が完結せず、アニメが中途半端なところで終わるんであれば、ちょっと切ない。


 僕がとらドラ!を評価しているのは、ちゃんとドラマを作っているところ。
 装飾過多な文章とか荒唐無稽な設定はあまり好きではないけれど、ドラマがしっかりしているというただ一点で『とらドラ!』を評価していたのですよ。
 前にも言ってたけど、最近はドラマ性のない(ドラマ性の薄い)作品ばかりなのを残念に思っていましたから。
 それで、アニメ化するときは余計な装飾はまるっとカットして、ドラマの部分をきっちり積み上げていけば面白くなるだろうなあと思っていたのだけれど(僕が制作者だったらそうする)、アニメ版はまさにそういう作りになっているから高く評価しているのです。


 最近の作品がドラマ性をなくしているのはいろいろ理由があるでしょうけれど(おそらくは作品を長期継続をさせるためでしょう)、もうちょっときちんとドラマを描いて欲しいなぁ。穏やかな世界だけではもの足りないですよ。

そういえば

 id:y_arimさんが「とらドラ!は群像劇だ」みたいなことをはてブで書いてたけど、どのへんを群像劇だと思ったんだろう。ちょっと不思議。
 『とらドラ!』は基本的にアニメのオープニング/エンディングに出ている5人を中心に据えた――しかも基本的には大河と竜児の――お話だと思うのですけれど。その点でアニメはよくできてますよ。