『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』と私。

 細かいことはすっかり忘れましたが、『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』には当時大変のめり込んでまして、丸の内東映でやったクリスマスイベントに行ったり*1、8mmビデオ版を含めた全メディアを買ってみたりとか、NIFTY-Serveのフォーラムで意見を交換したりとか、その年の夏コミでたまたま幾原邦彦さんと伊藤郁子さんを見かけてサインをねだったりとか*2、無体なことをいろいろやったものですが*3、他にもアニメ作品の見方がちょっと変わるようになった作品でもありました。


 色彩設計を意識するようになって辻田邦夫さんの名前をチェックするようになったのもこの作品ですし、制作担当*4の樋口宗久さん*5の名前をチェックするようになったのもこの作品のおかげです。


 色彩設計については公開時から配色を気に入っていて、辻田さんは珍しく男性だったから気になっていたんですね。ムックでもちゃんとコメントが掲載されていて嬉しかったのを覚えています*6
 制作については全く興味がなかったのですが、ムックの制作ルポ漫画で大きく採り上げられていて、その最後に「打ち上げパーティーの時に監督をはじめとするスタッフから花束を贈られた」とあって「制作って実は凄く重要な役割では?」と思ったんですね。


 ところが、当時は――おそらくは今も――色彩設計や制作の仕事内容に関してはアニメマスコミで採り上げられることはないんですよね。
 色彩設計に関してはデジタル化で重要になったおかげか、ちょっとは記事になるようになってきたけれど、制作進行/制作担当についてはまるで記事にはならない。アニメージュの「この人に話を聞きたい」にだって出てこないしね*7


 ――なんてことを「制作進行に花束を」を読んで思い出しました。
 ほんと、もうちょっと注目されてもいいのにね。
 「アニメーション制作進行 くろみちゃん」は続編が見たくてちゃんと買っていたのですが、続きませんでしたねえ。


 「デジタルへの移行について」と「制作進行/担当について」をどっかで取材して記事にしないもんですかね。
 興味のある人は少なそうなので、売り物にならないから無理かなぁ。

*1:その手のイベントに行ったことは全くなかった。

*2:映画とは直接関係ないですね。

*3:この映画に限らずセラムン関係はそんなのばっかりだけど。

*4:東映だと製作担当だけど。

*5:Wikipediaに項目があってびっくりだ。制作の人が注目されるのは滅多にないのに。

*6:そもそも色彩設計の方のコメントはあんまり見かけないので。

*7:全部チェックしてるわけではないので、実はあったりするのかもしれませんが。