今月の「OURSアニメ生活」はさすがにどうかと思った。
毎度毎度ひどい記事なので普段はスルーしてるのですが、今月のはいくらなんでも酷すぎる。
でも昨年の10月新番では『FANTASTIC CHILDREN』と『うた∽かた』ぐらいしか純粋のオリジナルはなかったわけで、『ガンダムSEED DESTINY』を加えても比率で言うと8%。それが今年の10月は、『舞乙HiME』『BLOOD+』を加えると23%ですよ。これは明らかに異常事態です。噂には聞いていたけど、これが原作の枯渇の現われってヤツじゃないでしょうか。なのかな?きっとそうだ!
――とあるのですが、今年のオリジナルとして『舞-乙HiME』を入れてるのに昨年の秋から『舞-HiME』を外しているのが不思議でしょうがありません。
他に抜けてると思われるのは『流星戦隊ムスメット』と『巌窟王』*1あたりかな。他にも原作付きに入れるか微妙な作品として『陰陽大戦記』『魔法少女リリカルなのは』もあるわけで、少なくとも5〜7本は「オリジナル」があったわけです。
それに対して今年は7本という扱いでしたから*2、本数的にはそんなに変わってないのですよ。
それに、もし仮に記事にあるように8%と23%だったとしても、今回の23%が有意に大きいとは限りません。たまたま昨年が少ないだけだったかもしれないし、あるいはオリジナル作品が放映される本数は、その時によってばらつきが大きいだけかもしれない。
有意差があると言うには過去の複数のデータと比べる必要があって、単に昨年のデータとだけ比較しても何の意味もないのです*3。
上辺の数字だけ並べて
噂には聞いていたけど、これが原作の枯渇の現われってヤツじゃないでしょうか。なのかな?きっとそうだ!
――なんて得意気に言うのは、さすがにいかがなものかと。
個人的な感覚で言えばオリジナルが多いなんて感じは全然しなくて、それよりも「昨年の秋の新番組の続きが多い」ってのが今期の特徴だと思います。
新番組としても『舞-乙HiME』『魔法少女リリカルなのはA's』『ローゼンメイデン・トロイメント』があって、2年目として『BLEACH』『焼きたて!!ジャぱん』『ブラック・ジャック』『冒険王ビィト』が継続し、『MAJOR』も2ndシーズンの制作が決定している*4。
2年目/2作目がこんなに多いのはたぶん珍しいことだと思いますし、だとすれば「昨年の秋はものすごくアニメが豊作だった」と言えるでしょう。
また、仮に原作が枯渇したとしてもオリジナル作品が増えるような気は全然しなくて、どちらかというと過去作品のリメイクが増えていくんじゃないかなと。実際最近は以前よりもリメイクものを見かける気がしますしね*5。
ま、そんなわけで、こんないい加減な記事を書き散らしてる小林治なんて切っちゃって、ちばぢろうで1ページにしてちょーだいな>YK OURS編集部