勝ち抜き戦から生き残り戦に

 「タナトスの子供たち」を読んでいたら「少年漫画ではトーナメント至上主義の世界で、少年たちが勝ち抜くために戦っていて、云々」みたいなことが書かれていて「そういやそうね」と思ったのだけれど、ふと最近の傾向を振り返ると微妙に変わってきているような気がする。
 やっぱり相変わらず少年たちが戦っていることには変わりが無いのだけれど、その戦いは「勝ち抜くため」じゃなくて「生き残るため」になっているんじゃないかなと。「俺より強い相手に会いに行く」んじゃなくて、「僕(たち)の居場所を守るため」の戦っているような、そんな感じ。
 「頂点を目指しても特にいいことがない」と思う人が増えたのか、はたまた「今は自分の居場所を確保するだけで精一杯*1」と思ってる人が増えたのか知らないけれど、まあその辺りが今の時代の雰囲気なんだろうなぁとしみじみと思ったり。

*1:まあ、なんというか、人口が多すぎるしね。出生率が減ってるのもまだまだ人が多いからだと思うけど。