リカちゃんとヤマネコ 星の旅

 ようやく念願かなって見ることができました。
 めっちゃ面白いじゃないですか。なんでお蔵入りになったんだろう?


 この作品の良いところは、なんといっても各キャラクターの表情や仕種が非常に生き生きしているという点じゃないでしょうか。そういえば最近、こんなに表情・仕種が良かった作品は記憶にない気がする。
 特にリカちゃんの演技*1がとても気持ちよくって、最初はリカちゃんはもっと小学生っぽい感じのするキャラデがいいなぁなどと思っていたのですが*2、見ているうちにその表情や仕種の可愛らしさにクラッときたくらいです。このあたりがサトタツヒロインの源流なのかなと思いつつ*3、表情・仕種の豊かさ、繊細さでは最近の作品は負けているかも、とか思ったり。


 佐藤竜雄さんの無名時代*4の作品にあたるわけですが、当時公開されていたら佐藤竜雄さんはもっと注目されていたんじゃないのかな。
 テンポの良いカットバックなどサトタツ演出は既に確立されてるし、お祭りの雰囲気はどことなく『学園戦記ムリョウ』を彷彿とさせるし、なるほどご本人が「ある意味佐藤の原点ともいえる作品ですので」とおっしゃるのもうなずけます。
 残念ながらDVDは発売されてないんですよね。『リカちゃんの日曜日』とセットで発売して欲しいものです。
 そうそう、劇場監督作品はこれと劇ナデしかないというのも意外といえば意外。久々に劇場作品をやったりはしないんでしょうかね?

*1:――と、あえて言おう。

*2:高田明美さんのキャラデが苦手、というのもある。

*3:劇ナデのルリ以外はみんなお元気キャラだしね。

*4:あるいは、『赤ずきんチャチャ』で注目され始めたころ。