マリア様がみてる 〜 チャオ ソレッラ!

 今回は待望の修学旅行編。長崎じゃなくてイタリアなのですね*1。さすがはお嬢様学校。
 全体的にゆるゆるで、下ネタも混ざっているのはマリみてファン的にはどうなんだろうと思いつつ*2、個人的には大変楽しめました。


 クラスが違うので志摩子さんの活躍は控えめで、松組仲良し四人組の描写が多かったのはまあだいたい予想通り。もっとも、志摩子さんについては静さまとか聖さまとか、周辺がにぎやかだったので出番が少ない感じはそんなに無かったですけれど。
 あとは蔦子さんの男前のよさっぷりが発揮されてたのがうれしかったですね。アニメでの扱いがあまりに酷かったので、その埋め合わせにはこれくらいは良いトコを見せてトントンかと。ちなみに真美さんとの部屋割りは、由乃さんが積極的に祐巳と一緒になろうとしたのとは違い、蔦子さんも真美さんも一緒の部屋になりたがる人がいなかったんじゃないか、という気がしますな。
 そういえばあの二人組はイタリアで何をしてたんでしょうね。今野さんのことだからきっとネタとしては考えてあると思うので、是非ともコバルト本誌に短編で書いて欲しいなぁ。


 ウェブでは「今回は全然進展はなかった」という感想をよく見かけたけど、そうは思えませんでした。
 少なくとも「祥子さま視点」のお話が載ったのは、ある意味「祥子・祐巳」姉妹のお話は完結したことを暗示しているような気がするのです。これは本編のラストで祐巳が祥子さまを理解し、あるいは祥子さまが比較的素直な感情を出していることからも、そんな雰囲気が感じられます。
 そして祥子さまの元に現れたのが可南子であることは、紅薔薇ファミリーの新しい後継者を暗示していると思うのは、深読みしすぎでしょうかね。

*1:きっと鹿取先生の頃は長崎に行ったに違いない。九州だったと言うし。

*2:下ネタ多めなのは、最近ちょっと神聖化されてる感じがしたのでここらで落としておこう、とか思ったんじゃないのかな。