ワンピース 〜 呪われた聖剣
今回はワンピースの劇場作品の中でも一番悪いデキじゃないかと思った。
作画が悪くて、お話も散漫で、芸能人の演技ももうひとつと、本当に良いところがなかったけれど、それ以上に「ワンピース」という作品に即した内容になっていなかった点はどうしようもない。
「ワンピース」の世界観はいわゆる「ファンタジー的」ではない「ヒトの社会の延長」である。したがってそこにはヒトの意思のみが存在し、「呪い」のような曖昧模糊としたものは存在しないはずなのだ。だから今回の映画は見ていて非常に違和感を覚えた。
おまけにファンサービスとしても各キャラクターが全く活躍しなかったし、本当に見るべき点がひとつも無かったです。
ちなみに、芸能人が出ることになったのは急遽亀山千広プロデューサーが突っ込もうとしたせいなんじゃないか、と邪推するんですけど。実際はどうだったんだろう。
そもそも亀山Pがワンピースの映画のプロデューサーをやっているのが驚きなんですが……。前作がヒットしたのを聞きつけてのこのこやってきたんだろうか。