人生について考えてみた

 ――といっても、「まあ、ヒトの一生なんて、どうやってヒマをつぶし続けていたかだよね」という程度のことですけど。
 ヒマのつぶし方は人それぞれで、それが「仕事」って人も多いことでしょう。


 「お金を稼がないヒマつぶし」を続けて80歳くらいまで生きると仮定して、1年間に300万円使うと仮定すると、どうやら50歳の時点で9,000万円の貯蓄が必要になる。貯蓄の消費開始が60歳からなら6,000万円でいいし、1年間に使うのを250万円くらいにすれば、それぞれ7,500万円と5,000万円でいい。
 30歳くらいから貯蓄を始めるとして、50歳を目標にした場合は450万〜375万円/年、60歳の場合は200万〜166万円/年の貯蓄が必要になる。
 年に300万円消費すると仮定するなら、年収は手取りで950万円〜466万円くらい必要になる。


 うーん、こいつはちょっと大変かもしれない。
 そこで実現に近づける方法を考えてみた。

1.利殖する

 上記の計算では金利は全く考えていないので、「金利がある」と考えると目標値はもっと低くても良いはずだ。
 もっとも、0.1%/年くらいだと5,000万円に対して5万円(−税金)なので、誤差の範囲のような気がする。
 ところが1%/年なら50万円だし、5%/円なら250万円だ。これは大きい。複利なので貯蓄を開始してからこの金利が得られるなら、年間にもっと小さい金額を貯蓄しても目標に届くはずだ。


 最近流行っている株に手を出すのはどうだろう? しかし株の売買をするのはリスクが大きいし、それで利益を上げるには手間暇がたいへんな気がする。実際やってみて、たいへんだと思った。しかし目標が1%〜5%/年なら、なんとかなるような気がする。
 あるいは投資信託を利用するのも良いかもしれない。下手な株式売買をするよりはこっちのほうがリスクが少ない。もっとも投資信託には当たりハズレがあるので、複数のものを購入してトータルで1%〜5%/年を稼ぐようにするのが良いらしい*1


 ――利率と貯蓄額をあとで計算してみよう。

2.結婚する

 複数人で生活したほうが、生活にかかるコストは下がる。例えば1人で生活するのに300万円/年かかるとして、2人になっても600万円/年は必要ない。


 2人で生活するのに便利な形式は「結婚」というものだが、この時に障害がいくつかある。
 1つ目は「結婚した後も2人とも働き続ける必要がある」ということだ。そもそもは効率よく「50歳までに9,000万円×2、あるいは60歳までに5,000万円×2を貯蓄する」のが目的なのだから、「片方が働かない」という選択肢はあり得ない。したがって、結婚する前にこの点をお互いに充分に認識しなければいけない。
 2つ目は「じゃあ子育ては放棄するのか」ということだ。それはよろしくないと個人的には思う。ではどうするのか。親を活用するのである。子育ての費用は親を当てにする、あるいは子育てに使った費用は遺産から補填すればなんとかなるのではないか? 親としても、自分の孫のためにお金を使ったり、あるいは遺産を使うのは悪いこととは思うまい。また国が「子供を育てる」ことに対する補助を大きくするようになれば多少は楽になるだろう。
 3つ目は「離婚の可能性」だが、「効率よく貯蓄する」ために結婚したことさえ忘れなければ資産の分配等はあまり問題にはならないだろう。
 最大の問題は「効率よく貯蓄するために結婚した」ことを忘れてしまうことである。これについての対策は残念ながら思いつかない。


 ――とか考えると、結婚するという選択も悪くないように思える。相手がいないけど。
 あるいは、結婚をせずに同居生活をしたほうが「効率よく貯蓄する」という観点からは良い気もする。

3.税制改革に期待する

 例えば年金*2。もし本当にまともに年金が支払われるなら、上記の金額より少なくても良いはずである。ただし、そのために給与などの手取り金額が減りすぎるなら問題がある。
 あるいは、累進課税により年収1,000万円以上の時は増税、1,000万未満は減税になるようにする。税の公平性とか言われているけど、世の中2:8の法則で動いているのだから、2割の金持ちが税の8割を負担するのが真の公平でしょう。


x.その他

 他に何かいい方法はあるかいな?

*1:ちなみにこちらも株と同様に売買することを念頭に入れないといけない。少なくとも下がっている投資信託は切らなくてはだめ。

*2:あれって税金みたいなもんでしょ?