鋼の錬金術師

 前回コメントするのを忘れてたので、ちょっと追加。
 原作モノをやる*1っていうのは錬金術の錬成と一緒で「理解」「分解」「再構築」するってことなわけで。「理解」が不十分だと全く違うモノが錬成されちゃうし、「分解」「再構築」に失敗してもオリジナルを知っている人には避難されちゃうわけですな。
 しかも「等価交換」なわけだから、仮に単行本で6冊しか出ていない漫画を1年モノのアニメ化するのであれば、中身がスカスカなモノにするか、別のモノをいろいろ入れるしかない。別のモノを入れるときに「理解」が不足していると、間違ったモノを加えてしまい、まともに「再構築」することもままならない。
 加えていうなら、ほとんどの場合は未完=原料が不足している状態から「理解」「分解」「再構築」しなければいけないわけで、最初は「理解」が正しいように見えても、新たな原料が見つかったときに「理解」が間違っていたことが判明することだってある。
 このときオリジナルソース(原作)の特性と相性のよい錬金術*2なら大きく間違った「理解」はしないし、修正もしやすい。それに「分解」「再構築」の過程でそのディティールにあったモノにしてくれるはずなのだ。


 だから原作モノを錬成するときは特性を見極めて錬金術師を選ばなくちゃね、とか思うのです*3

*1:アニメ化、ゲーム化、etc.

*2:監督やシリーズ構成。ハガレンだとストーリーエディターだっけ。

*3:それ以前に無から「再構築」しようとして酷いことになっているモノも多いけどさ。