ドラマ性
仕事先で「ドラマ性がないのがいかんのじゃないかなぁ?」という話をしてたら、どうにも話が通じない。おかしいと思って確認すると、どうも「事件が起こっている」「格好良く見える」シーン(場面)を「ドラマ」という風に認識しているらしいんですな。
でもそれはあくまで「シーン」であって「ドラマ」じゃない。確かに事件が起こっていることは必要ではあるけれど、それだけでは充分じゃなくてそこに「葛藤(ストラッグル)」がなくちゃ「ドラマ」にはならない*1。
――というような話をしててふと思ったんだけど、最近の作品を見ると確かに「シーン」ばかり重視して「ドラマ」なんぞカケラもないようなものがずいぶん増えているような気がする*2。特に「萌え」に特化したような作品はシーンにばかり力を入れていて、ドラマが希薄になっているんじゃないのかな。
翻ってまわりを見ると、「萌え」ばかりで「ドラマ」が無い作品にはあまり人気がなかったりしますので*3、今後は「萌え」ばかりに気を取られて「ドラマ」を忘れた作品は売れなくなってくるのかもしれません*4。
……「ドラマ」を見かけなくなった、というのがそもそも壮大な勘違いかもしれませんが。その場合は「良いドラマ」を見かけなくなった、と言い換えると良いかも、かも、かも。